「弁当屋を素通りする買い物生活」

体が床や天井と並行であれば休んでいるとカウントされ垂直であれば働いているとカウントされる給料カウンターをだまして眠りながら5分の1の給料をもらい続けるための椅子に座って行う、パンツの中に手を突っ込んで5本の指でキーにタッチすることでスムーズに入力が可能なキーボードの導入によって実現された仕事と性欲の同時並行処理が得意な人が、1日働くと洗面器一杯分の一円玉が溜まる仕事から洗面器一杯分の五百円玉が溜まる仕事までがある中で選んだ一日働くと洗面器一杯分の五十円玉が溜まるちょっとマニアックな仕事で稼いだ五十円玉三十個ぐらいを使ってする買い物の最初に寄る、一つの画面と二つのボタンがあり1500種類の弁当がトーナメント表に並び二つの弁当を比較して好きなほうを選ぶことを決勝まで繰り返すゲームのある弁当屋を素通りして、一流品のほうが二流品よりも値段が高いけれど一流品も二流品も内容が同じで一流品を買った人が二流品を買った人に実質一部お金を支払っていることになるシステムの店に通う、欲しい物は一年待てば大体買える値段まで値下がりしてくれる生活をしてきた人と欲しい物は三年は待たなければ買える値段まで値下がりしてくれない生活をしてきた人との結婚後の買い物生活。

（2008年10月20日「買い物の最初に寄る弁当屋」＋2008年11月3日「店に通う買い物生活」）