2008年11月5日水曜日

「音を聞きながら捜す言葉」

30分で1つ習得することができる技術を10万種類の中から1000種類習得すると卒業できる学校で最も浅く広く技術を学ぶ1000種類の組み合わせを選んでしまった卒業生がもう一度入学するときの超割引制度を利用しながら時間を浪費している気分に取り残された二人が見る、互いに相手がまばたきして目を閉じている一瞬の間に周囲の風景に少しずつ変化を加えるということを繰り返すゲームをする二人が見ているゆったりとしたアニメーションの中で繰り返される、通読しても意味が分からないが自分で3行に要約してみるとようやく意味が分かるのだがもう一度要約してみるとまったく別の意味の3行になってしまうという文章が引き起こす錯覚に陥っていたり、今までの生活から自分の勘が悪いのが分かっているので1個目の直感とそれと反対のものとを否定して別のものを探してから行動しようと決めている人の1個目の直感とその反対とを否定してから我に返るまでの間の顔を眺める待ち時間に聞こえてくる、12の季節と200の場所と60の年齢についてある年齢の人がある季節にある場所に来たときにはこう詠まざるを得ないと言う短歌が既に全て決定されている狭い村の、これから日本で暮らす初対面の外国人との間で日本人側に有利な形での絆を深めることのできる遊具がたくさん設置されているといわれる遊園地に流れている、スピーカーからありえない音が出てくるのを待っている聴衆がその音について膨らませていた噂を元にありえない音を作ろうと思っていた詐欺師ががっかりするほど膨らまなかった噂のせいでスピーカから出てきた聴衆をがっかりさせる音を聞きながら、国名に共和国や連邦と入れるのが流行していたころの国名を横目に見ながら何か新しい文字列を国名に入れたいと思って漢字の組み合わせを考える昼休みの大学生が、朗らかさが長所の範疇から外されさらに朗らかと言う言葉が使われなくなって長期間経った後に生まれた朗らかな人が自分の性格を表現するために苦労して探す言葉。

2008年10月7日「待ち時間に聞こえてくる音」2008年10月16日「大学生が探す言葉」

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