2009年4月22日水曜日

「電車や公園から帰ってきた後に訪れる眠り」

死ぬほどの事ではないと確信できない程度の恐怖が中毒になってしまっている女の子でないと生きていけないような環境の町の、大きめのぬいぐるみを持ち歩く人が増えたために人口が五割ほど増えたように感じる電車や公園から帰ってきた後に、近眼の目玉がたくさん浮かんでいるような宇宙の中でもっとも近眼の度合いが進んでいる星の上で、辺り一帯を覆う暴風雨の騒音によって身の周りの微細な機械音がかき消されることで枕の上の重たい頭の内側にようやく訪れる深い眠り。

2009年3月12日「環境の町の電車や公園」2009年4月5日「星の上の頭の内側に訪れる眠り」

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