2010年1月19日火曜日

「地域の住人がする夜も一応続いている仕事」

空想する世界の広さを部屋一つ程度からテニスコート一つやビル一つや都市一つや海一つや星一つまで広げる方法を試していると現れる、素朴な裁判制度や素朴な発電送電システムや素朴なOSなど素朴と名のつくものを集めて観光地化しようとしている村の中にある、プライバシーの観点から読めないほどに独特の崩し方で崩した文字で書かれた表札を玄関に掛けておくのが流行している地域の住人がする、ぐつぐつと何か食べ物が煮える音で目が覚めてそれが何の音だったのか考えているうちにまた眠ってしまうことを繰り返す夜も一応続いている、げんこつで何かを殴るとお金をもらえるが殴るべきものがなかなか出てこないので根気よく待つことの方が大変だと思える仕事。

2009年12月22日「方法を試していると現れる地域」2010年1月1日「夜も一応続いている仕事」

0 件のコメント: