「スープの匂いがする世界」

クルマのエンジンを使ってガソリンを継ぎ足しながらエンジンが故障するまで回り続けてそれまで結果を見ることができないようになっているルーレットの横で食べる、地球上に質量ベースでもっとも多く生息する食べることのできる動植物上位10種を生息数と同じ割合で煮込んで作ったスープの匂いがする、もしかしたら自分は絶滅する過程で生き残った最後の一羽なのかもしれないと感じながら一羽だけで飛び回るスズメが入り込んだ、世の中の人々のうち半分が様々な事象に関する統計をとる役割を受け持ち残りの半分の人々がそれを利用する役割を受け持つようになっている世界。

（2010年3月21日「ルーレットの横で食べるスープ」＋2010年3月23日「スズメが入り込んだ世界」）